2007年の『日本の鉄道乗り潰しの旅』、2009年の『鳥取砂丘と讃岐うどんツアー』に続く、野宿TOURの第3弾!
『Tomoya Yamakawa 野宿TOUR 2011』
=うきうき・プカプカ・もっふもふツアー=
行って参りました。
今回は、トータルで4泊5日。移動は基本、18きっぷ利用なので鈍行です。
ま、帰りは夜行バスなので、3泊5日といったとこでしょうか。
今回やりたかった事は10個!
プライベートから鉄オタ的なものまで色々ですが、結果的にいうと、その全てが実現しました。
というわけで、そんな旅を振り返るレポートシリーズ。
それでは、超長文ですが、ごゆるりと・・。
野宿TOUR 2011 1日目
まずは、東海道線の321Mからスタートです。
この東海道線の321Mは鉄道マニアには有名な列車で、特急の車両を使った普通列車。車両はJR東海の373系。過去に特急「東海」や「ムーンライトながら」として、現在では特急「ふじかわ」などに使われています。
ただ、座席数とドア数が少ないので混雑が激しく、朝の5時台だというのに車内はかなりの混雑。しかも、下り列車にもかかわらず、1駅進むたびに意外にもお客さんがどんどん増えていきます。
最初に車内に変化が起きたのは小田原。多数のお客さんが下車し立ち客が残るものの、ある程度余裕が。車窓も海やトンネルなど今までとは違う景色となり、いよいよ関東脱出です。そして、熱海からはJR東海。長ーい長ーい「静岡越え」の始まりです。横に長い静岡県は、基本的に各駅停車オンリーで、一つ一つ丁寧に止まっていきます。
どうやら、JR東海のMC(車掌)によると、この先の富士川~興津間で雨による徐行運転を実施中とのこと。
また、御殿場線などにも運休や遅れが出ており、東海道線もダイヤ乱れが発生中とのこと。三島では1本前が運休したのか、
たくさんのお客さんがこの列車に吸い込まれ、沼津手前では謎の停止信号など、確かに放送通り乱れています。
お客さん自体は沼津で大量下車したので、そこまで車内は混雑していないのですが、
東田子ノ浦では、なんと「サンライズエクスプレス」とすれ違い。所定だと5時頃に通過している列車なので約3時間遅れ。
週末に台風12号が過ぎたばかりで、やはり西日本などは大幅に乱れていた模様です。
今日は、天気は回復しているとのことなので、静岡さえ超えてしまえば、なんとかなると思うのですが・・・。
列車は予告通り、富士川~興津間を35Km/h程度で進んでいきます。
静岡へは約10分程度の遅れで到着。何枚か写真を撮って、次の列車で浜松へ。車両は211系で、関東でも見られる車両ということもあって特に何かするわけでもなく、のんびりと。
島田~金谷間のみで徐行運転とのことで、そんな「ピンポイントで徐行って何だろう?」と思いきや、大井川が大増水中。普段は穏やかな姿のこの川も、この日は激流に。水面付近だけ濃い霧となっており、異空間のような雰囲気。地元の方も、なかなか見ることのない川の姿に驚いている様子でした。
浜松では、昼食でも取ろうかと一度下車したものの、ちょうど局地的な雨とぶつかり、結局またホームへ。浜松~豊橋間も少し遅れているみたいで、折り返し931Mとなる列車が入線してきたのは、出発時刻を過ぎた11時20分頃。本来なら、掛川方面からの列車の接続を受けてからの発車ですが、今日は接続なし。
列車は順調に進み、新所原を過ぎればようやく愛知県。長かった静岡越え、今回の記録は約4時間半でした。遅延や接続の列車を1本見送ったりしているので、行こうと思えばもう少し早く行けるのですが、それにしても相変わらずの広さです。
豊橋からは、313系6両による快速。
ここから先は、私鉄の名古屋鉄道と競合するため、列車は最高120km/hでビュンビュン進みます。
この辺まで来ると天気も少しずつ回復してきて、日差しも出てきました。
平日のこの時間だからか、1号車は名古屋の近くまで来ても、椅子が埋まらないほど。
乗っている方は快適で便利なのですが、もしかして快速系列車の15分ヘッドは供給過剰?上りは結構乗っているんだけどなぁ・・・。
岐阜駅で謎の満線にひっかかり、10分弱の遅れで大垣に到着。
大垣駅は、名古屋方面と米原方面の列車がそれぞれ折り返す駅。
『ムーンライトながら』の終着駅でもあり、その乗り換えで走る人が続出したことから、
人への制限速度を促す『構内10キロ以下』というPOPがあったのですが、いつの間にか無くなっていますね。
お腹空いたので、一度改札を出てお弁当を購入。
大垣からは313系の4両。
今まで、この関ヶ原超え区間といえば117系という印象が強かったのですが、いつの間にかここにも新型の波が。
他に、211系の運用もあるみたいで、少しずつ117系も活躍の場が減ってきているみたいです。
それにしても313系で食べるお弁当は、とても悪い事をしているような気分になります(笑)。
30分もすれば、いよいよJR東海とJR西日本の会社境界駅となる米原。
2番線到着で、向かい側の3番線には新快速が停車中。
今回やりたかった事リストの1つが、この『新快速に乗る』でした。なんか無性に乗りたかったんです。新快速に。
でも、その前に、JR西日本エリアに入った証を・・・と、早速写真撮影。
221系とか223系とか『しらさぎ』用の681系とか、普段見慣れない車両はテンション上がりますねぇ。
で、肝心の新快速。米原から乗るのは、長浜発の播州赤穂行きで、始発駅から終着駅までが3時間のロングラン運用。
関東でも、つくばエクスプレスなど一部路線で130Km/h運転が行われていますが、もともと高速運転用に線路が作られているとか、ほんとに一部区間のみで、あまり面白くないなぁと思うんです。
でも新快速は、普通の線路をしんどそうなモーター音で、必死に走る感じがとてもイイ(笑)。しかも、米原~京都間は15分~30分おき、京都~姫路間は15分おきといった列車頻度の高さ。さらに、ほとんどの列車1便あたりの走行距離が200キロを超えるなど、ダイヤ派としてもとても興味深い魅力を持っています。
ところが、せっかくの新快速に満足したのか、急に睡魔がやってきて、ホントは姫路で下車するところを、気がついたらだいぶ先の相生駅を出発済み。播州赤穂行きなので、相生を出てるということは、山陽本線から赤穂線に突入してるということになります。うはー。やっちゃったー。
本当は、山陽本線で岡山へ行こうと思っていたのですが、戻るのもめんどくさい。
ということで、播州赤穂からそのまま赤穂線で岡山入りに変更です。
播州赤穂駅は30分程度乗り継ぎの時間。
こういう旅行をしている時は結構ヒマなので、なんとなく空を眺めたりすることが多かったりします。
昼間こそ、まだまだ夏のような天気ですが、夕方にもなればすっかり秋。
西の空が一面オレンジ色になる頃には、すっかり涼しくなっていて、やはり秋が一歩ずつ来ていることを感じます。
そして、そんな空がしだいに暗くなっていった頃、岡山方面から一筋のライトがこちらを照らします。
やってきたのは、折り返し1931Mとなる115系。数分遅れての到着です。
到着後すぐに折り返し岡山を目指しますが、もう外は真っ暗。
こうなってしまうと、景色も楽しめないので、特に何をするわけでもなく岡山に到着。
2年前の野宿TOURの際も岡山を利用しているのですが、
この時は、まだ西口が工事中だったのに対し、いつの間にかロータリーが整備されています。
当初は、さらに瀬戸大橋を渡って高松入りで1日目終了と考えいたのですが、
どうせ橋を渡るなら、明るい時間帯にしようと思い、ここで1日目終了。さぁ、これから、久々の野宿です。
夕食ついでに、近くのコンセントのあるマクドナルドで携帯電話の充電。これ重要。いつもお世話になってます。
そして、深夜になってから寝袋をセット。すると、近くでタクシーの客待ち中だったオジさんからの質問攻め。
まぁ、今までも一般人から警察官まで、いろんな人に声かけられていたので、別に珍しい事ではありません。
ところが、『これから寝る』って言ってんのに、キンキンに冷えたアイスコーヒーの差し入れは、ちょっと困る(笑)。
しかも、『コクのブラック』って、寝ようって時に、よりにもよってブラックコーヒー。
少し涼しい9月の夜風は、厚めの寝袋には程よい風。
毎回、初日は少し緊張するもんですが、優しい運転手さんの差し入れもあって、今回もいい旅になりそうです。
さて、全然やってこない眠気を、どうやって呼びましょうか・・・。
=2日目へ続く=
・1日目(2011/9/5)
東京 5:20→(321M)→静岡 8:45▲ (373系・9両)
静岡 9:22▲→(743M)→浜松 10:35▲ (211系・3両)
浜松 11:20▲→(931M)→豊橋 11:54▲ (313系・3両)
豊橋 12:03→(2523M)→大垣 13:31▲ (313系・6両)
大垣 14:12→(233F)→米原 14:47 (313系・4両)
米原 15:18→(3483M)→播州赤穂 18:20 (223系・8両)
播州赤穂 18:56→(1931M)→岡山 20:08 (115系・3両)
▲=記載の時刻より10分以上の遅れあり